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新年の荘厳

光圓寺では、毎年12月31日の23時45分より除夜会、続いて1月1日の0時より元旦会が勤まります。12月28日のワックスがけが終わると、いよいよ荘厳の準備が始まります。お正月は、お仏飯の代わりにお餅をお供えしています。仏華に胡蝶蘭を加えるというのも一つの特徴となっています。

元旦会では、1年に1度、山門と本堂正面の門が開かれます。そのため、本堂の回廊もいつもよりも念入りに掃除をして、皆さまをお迎えしています。

 

光圓寺恒例のワックス掛け

光圓寺では、毎年12月28日に、全館ワックス掛けを行います。今年も無事にワックス掛けが終わりました。ワックス掛けは、無垢材の場所全てが対象。27日から準備に取り掛かり、まずは普段の動線上にない部屋の掃除機掛けを行います。続いて、什器類を畳や塩ビタイルの床、倉庫等に移動させます。続く28日は、朝から残りの場所を掃除機掛け。続けて、マイペットを薄めた水を張ったバケツを用意し、雑巾をかたく絞って水拭き。更にはから拭きを行います。ここで重要なのは、シャワーキャップを着用し、髪の毛が落ちないようにすること。髪の毛が落ちると、ワックスに巻き込まれて、取れなくなってしまうのです。そして夕方からいよいよワックス掛け。全館ワックス掛けが終了するのは、夜となります。

そして、この写真がワックス掛け翌日の床の様子。現在の建物が竣工したのは2006年ですが、2018年の年末現在でも、床は澄んだ水面のような状態。ちなみに、メンバーは皆普段こういった作業に慣れていないため、毎年筋肉痛の状態で新年を迎えることになります。ワックス掛けが終わると、最後はいよいよ元旦会に向けた荘厳が始まります。

御正忌報恩講のお斎。

光圓寺の御正忌報恩講では、法要3日目の昼にお斎をいただきます。内容は写真の通りで、親鸞聖人がお好きだった「赤飯」を中心に、たくさんのおかずが並びます。写真には入りきれていませんが、器の下にもまだ料理が隠れています。料理を作ってくださるのは、仏教婦人会の厨房担当の方々。料理のプロとして活躍されている方もいらっしゃり、その味はお墨付き。ちなみにこれらの食器は報恩講のお斎専用のもので、1年に1度、この日だけ使用するもの。餅つきの日に、餅つきとは別に、担当の地域の方々が洗っていきます。御正忌報恩講は、行事そのものもそうですが、何より準備が大変で、仏教婦人会の方々を中心に、多くの方々のご協力のもと、毎年勤めさせていただいおります。

 

また、光圓寺では、法要の準備と法要2日目と3日目には昼食が振る舞われるのが定番(法要1日目は午後からのため、食事はありません)。写真はその一例。いつもあまり料理の写真を撮っていないため、これからは撮っておこうと後悔。。。漬物のたくあんやタケノコは、仏教婦人会の方のお手製で、これがまた美味。更に今回は、デザートを作ってきてくださった方もいらっしゃいました。そして写真の炊き込みご飯。実はこれ「むかご」が入っているのです。「むかご」は、私たちの地元では秋の定番の食材で、近所では庭で採れるような家もありますが、実は京都の料亭でも提供されるような珍重される食材。一般的には「むかご」のみを入れて炊き込むことが多いのですが、この日は様々な具材を含めた特性の「むかご入り炊き込みご飯」。これは殊に美味しく印象的でした。「むかご」は秋には毎日でも食べたい食材ですので、厨房からたくさん拝借して、この日の夜も、次の日の朝も、お腹いっぱい「むかご入り炊き込みご飯」を堪能させていただきました。光圓寺は、御正忌報恩講のお斎もさることながら、普段の食事も名物ですので、これからは折に触れて紹介させていただこうと思います。

光圓寺様式のご紹介。

本年の御正忌報恩講では11月22日に「餅つき」、11月23日に「餅さし」を行い、光圓寺様式と呼ばれる特殊な形で餅の盛付けを行いました。仏教婦人会の方々が30名程度集まっての大仕事です。今回は、その様子をご紹介いたします。

①、もち米をざるで洗う。(写真左)

②、もち米を蒸す。(写真右)

③、専用の機械でもち米をつく。

④、出来上がった餅を伸ばしていく。(写真左)

⑤、餅の型を抜く。(写真右)

⑥、型抜きした餅の形を整え、丁寧に並べていく。(写真左)

⑦、①~⑥の工程を15回程度繰り返す。

⑧、ラップと新聞紙を掛け、程よい固さになるよう、一晩乾かす。

⑨、餅の表面に片栗粉をまぶしていく。(写真右)

⑩、餅を串に刺していく。(写真左)

⑪、餅を串に刺し終ったら、仕上げに別途作っておいた大きな餅を被せる。(写真右)

⑫、⑩~⑪の工程を10本分行う。

⑬、10本の内6本に、対になるように食紅で色を付けていく。(写真左)

⑭、完成したら、本堂に運び荘厳する。(写真右)

これが、江戸時代より続く、光圓寺様式と呼ばれるお餅の荘厳です。手法としては「串盛」に属すものですが、盛り方や使用する餅の多さは、他に類を見ない、光圓寺オリジナルのものとなっています。一見すると簡単なようですが、美しく仕上げるには高い技術が求められ、仏教婦人会の中でも、この道何十年という方によって支えられ、また次の世代へと伝えられています。

御正忌報恩講の様子。

11月24日(月)~11月26日(水)の3日間、光圓寺では御正忌報恩講が勤まりました。

ご講師は、本願寺派勧学で元龍谷大学教授の山田行雄和上。今回は、蓮如上人の『御文章』を中心として、本願寺派ではお通夜等で拝読する「白骨章」の内容などをお取次ぎをいただきました。

報恩講は、光圓寺の年中行事の中でも、一番重要と位置付けられるもの。11月9日の婦人会の会議を皮切りに、11月17日から花活け、11月21日には婦人会により清掃奉仕で、この時には年に一度の仏具磨きがあり、宣徳の艶出しや、真鍮磨きなど、仏具を一つ一つ綺麗にしていきます。11月22日は「餅つき」、11月23日は「餅さし」があり、光圓寺様式と呼ばれる特殊な形で餅を盛付けます。光圓寺は、荘厳に殊更力を入れており、荘厳の内容もさることながら、ミリ単位で細かく位置を調整しながら、全体を整えていきます。

 

①本尊前のお荘厳

②蓮如上人前(写真左)と親鸞聖人前(写真右)のお荘厳。

③右余間には御伝鈔を掛けます(写真左)、講堂はお斎のセッティング(写真右)。

ホームページ始めました。

本日、光圓寺のホームページをオープンいたしました。

今後は、こちらで様々な情報を発信していけたらと思います。

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