本年の御正忌報恩講では11月22日に「餅つき」、11月23日に「餅さし」を行い、光圓寺様式と呼ばれる特殊な形で餅の盛付けを行いました。仏教婦人会の方々が30名程度集まっての大仕事です。今回は、その様子をご紹介いたします。

①、もち米をざるで洗う。(写真左)

②、もち米を蒸す。(写真右)

③、専用の機械でもち米をつく。

④、出来上がった餅を伸ばしていく。(写真左)

⑤、餅の型を抜く。(写真右)

⑥、型抜きした餅の形を整え、丁寧に並べていく。(写真左)

⑦、①~⑥の工程を15回程度繰り返す。

⑧、ラップと新聞紙を掛け、程よい固さになるよう、一晩乾かす。

⑨、餅の表面に片栗粉をまぶしていく。(写真右)

⑩、餅を串に刺していく。(写真左)

⑪、餅を串に刺し終ったら、仕上げに別途作っておいた大きな餅を被せる。(写真右)

⑫、⑩~⑪の工程を10本分行う。

⑬、10本の内6本に、対になるように食紅で色を付けていく。(写真左)

⑭、完成したら、本堂に運び荘厳する。(写真右)

これが、江戸時代より続く、光圓寺様式と呼ばれるお餅の荘厳です。手法としては「串盛」に属すものですが、盛り方や使用する餅の多さは、他に類を見ない、光圓寺オリジナルのものとなっています。一見すると簡単なようですが、美しく仕上げるには高い技術が求められ、仏教婦人会の中でも、この道何十年という方によって支えられ、また次の世代へと伝えられています。